2024/06/29 Sat – 2024/06/29 Sat

料亭の食器 夏の販売会と『居酒屋漁り火』

これまでALMarketにも何度か出店し大好評だった有名料亭で使われていた和食器のサンプル・デッドストック。中から、今回は夏向けの和食器を選び1日だけの販売会をいたします。夕方からは食器を使った初夏の料理をプレゼンテーションしつつ、酒とあての『居酒屋漁り火』を開催します。飲みながらのお買い物もできますのでどうぞお気軽にお立ち寄りください。

開催日 6月29日(土)
時間 14:00~21:00 (居酒屋 漁り火は17:00~予定)
会場 AL 2F Kitchen 渋谷区恵比寿南3-7-17
www.al-tokyo.jp


義山(ギヤマン)のお重


茄子の珍味入れ

 

楽寿堂のこと

江戸の人々の食を支えた日本橋の魚河岸が、築地へと移転したのは大正時代の後半。
それ以来、数々の料亭や料理の材料、道具を扱う店などが築地に軒を並べ、新たなる食文化の中心地として発展していったのです。その地に料亭への卸売りを専業とした食器の『楽寿堂』が創業したのは、おおよそ100年前になります。
立春、小暑、寒露、冬至といった二十四節気の季節の移ろいに加え、花見や観月、雪見に節分、ひな祭りなどの行事を見立てる料亭の料理。初ものや旬のもの、名残の食材を使っての料理を引き立てるのは、もちろん粋で美しい食器に他なりません。
『楽寿堂』では料亭から例えば100枚の八寸皿の注文を受けると予備を含めて130枚ほど作っていたそうですが、注文が引きも切らずその予備がいつの間にやら膨大なストックになっていったといいます。
そして今から40年ほど前、築地から銀座5丁目に店舗を移しこの新古品の小売りを始め、平成25年に閉店しました。
『楽寿堂』のお付き合いがあった納品先は新喜楽、吉兆、醍醐、八芳園、治作などの料亭で、取り扱いの主だった作家は京都の川尻禎山、吉野香仙、川尻一貫、乾山、古余呂技窯の川瀬竹春、瀬戸の有松進、ガラスの岩田藤七です。

そして居酒屋漁り火

『楽寿堂』の倉庫に眠っています40~50年前の新古品を販売いたします。今回は夏に向けて義山(ギヤマン)のお重や蓋茶碗、初秋の草花や風物を型どった珍味入れ、通年お使いいただける豆鉢に小皿、作家物の皿や向付など数多く取り揃えております。
その販売会に際して『楽寿堂』の食器を使った初夏の料理をプレゼンテーションしつつ、酒とあての『居酒屋漁り火』を当日のみオープンいたします。

 


筒向(川瀬竹春)


義山(ギヤマン)の向付


義山(ギヤマン)蓋茶碗


左: 小菊の珍味入れ 右: 桔梗の珍味入れ