「LONG SEASON」は写真家たちが作品を持ちよってスライドショー形式で見せていく、作品発表のプラットフォームです。これまでに全6回を開催。スタートは2022年夏。第2回目から「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」でも開催されてきました。2024年の夏からは代官山の「AL Gallery」を拠点に開催しています。「LONG SEASON」は開催拠点を拡充しながら、写真家たちの作品発表の場をあたためています。
7回目の開催になる今回は、大森克己、竹之内祐幸、池谷陸、広川智基が初登場。蓮井元彦、水島貴大は「LONG SEASON」に複数回作品を発表してきています。世代も志向もことなる複数の写真家が、ストレートな写真表現を進行形で深めていくセッションの現場が「LONG SEASON」です。
プリントで見せる展示、また写真集は写真家たちの発表のベースですが空間やページ数などの制約があり、写真家のリアルな息づかいを十分に伝えられるとは限りません。たとえるなら、いつでも音を奏でる音楽家のように写真家たちは日々写真を生み出しています。音楽家は何度もライヴを行い、表現を磨き、豊かにします。では写真家は何ができるのか?
スライド映写で明滅するたくさんのイメージ。そのなかから選び抜かれた写真はその後プリントになり、いずれ写真集におさまるかもしれません。いっぽうである時期、ある時にしか見ることができない写真の存在があります。写真の背後には膨大な写真がある。「LONG SEASON」はその厚み、そのリアルな積み重ねをスライド映写を経験しながら共有していきます。
池谷修一:写真編集者・キュレーター
「LONG SEASON」オーガナイザー
大森克己 Katsumi Omori
竹之内祐幸 Hiroyuki Takenouchi
蓮井元彦 Motohiko Hasui
水島貴大 Takahiro Mizushima
池谷陸 Riku Ikeya
広川智基 Tomoki Hirokawa
【参加写真家プロフィール】
大森克己 Katsumi Omori
https://www.instagram.com/omorikatsumi/
1963年神戸生まれ。1994年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。国内外での写真展や写真集を通じて作品を発表。主な展覧会に、グループ展「世界の庭、パラダイスの探求」(2016 リートベルク美術館 チューリッヒ、スイス)、グループ展「日本の新進作家vol.12 路上から世界を変えていく」(2013 東京都写真美術館)、個展「sounds and things」(2014)、個展「 “when the memory leaves you” – sounds and things vol.2」(2015)、個展「山の音-sounds and things vol.3」(2022 いずれもMEM)がある。代表的な写真集に『サルサ・ガムテープ』(1998 リトルモア)、『encounter』(2005 マッチアンドカンパニー)、『サナヨラ』(2006 愛育社)、『Cherryblossoms』(2007 リトルモア)、『STARS AND STRIPES』(2009 以下いずれもマッチアンドカンパニー)、『incarnation』(2009)、『すべては初めて起こる」(2011)など。
竹之内祐幸 Hiroyuki Takenouchi
https://www.hiroyukitakenouchi.com/
https://www.instagram.com/hiroyukitakenouchi/
東京生まれ。2008年に日本大学芸術学部写真学科を卒業。主な個展に「SEASONS」Foil Gallery(2010年)、「鴉」PGI(2015年)、「Things will get better over time」Gallery Trax(山梨)/Studio Staff Only(2017年)、「第四の壁」PGI(2017年)、「距離と深さ」Studio Staff Only/PGI(2020年)、「WARP AND WOOF」PGI/Studio Staff Only(2023年)。写真集に『Things will get better over time』FUJITA(2017年)、『The Fourth Wall / 第四の壁』T&M Projects(2017年)、『距離と深さ』FUJITA(2020年)、『WARP AND WOOF』FUJITA(2023年)。
蓮井元彦 Motohiko Hasui
https://motohikohasui.com/
https://www.instagram.com/motohiko_hasui/
1983年山形県生まれ。東京都で育つ。2003年渡英、Central Saint Martins Art and Designにてファウンデーションコースを履修した後、London College of Communicationで写真を専攻。卒業後、07年帰国。以降、東京を拠点に活動する。13年に4年間の日常生活を記録したスナップ写真からなる写真集『Personal Matters』をイギリスの出版社Bemojakeより出版。その後、『Deep Blue – Serena Motola』などの私家版小冊子の発表を経て19 年、続編の『Personal Matters Volume II』(Bemojake)を出版。20年には写真集『for tomorrow』(Libro Arte)、21 年には『写真はこころ』(Printed Union)、23 年に『VIATOR SWELL』(Libro Arte)の他、アーティストブック『つづいてゆくものの中で』、『アフターオール』(ともに私家版)などを出版する。
水島貴大 Takahiro Mizushima
http://mizushima-takahiro.com/
https://www.instagram.com/mizushimatakahiro/
1988年、東京生まれ。2009年、東京ビジュアルアーツ卒業。2014年、第10回写真「1_WALL」ファイナリスト。17年 Young Art Taipei Photo Eye グランプリ。写真集に『Long Hug Town』(2018年) 。個展、グループ展多数。トーテムポール・フォトギャラリーメンバー。24年、BTSのリーダー、RMのセカンドソロアルバムのコンセプトフォトを撮影。台湾全土を5年半かけて取り下ろした新作写真集を25年7月に刊行予定。
池谷陸 Riku Ikeya
https://www.rikuikeya.com/
https://www.instagram.com/ikyri_/
2000年、東京生まれ。広告や雑誌をはじめ、アーティストとのコラボレーションワークなど幅広く活躍している。これまでの展示に「untitled」(daitokai 2017)、「Everything is Connected at」(Shibuya Hikarie 2018)、「Everything is Connected 2 – CHOICE」(COMPLEX BOOST 2019)、「ADRIFT」(SENDAI AKIUSHA 2019」、「New Connectivity」(Haku Gallery Kyoto 2021)、「A walk of a Seeker」(TERRACE SQUARE 2021)「unpeople」(POST BOOKS 2023)がある。写真集に『 there exists 』(2024年・私家版)写真集『root 』(2025年・1LDK EDITORIAL STUDIO)
広川智基 Tomoki Hirokawa
https://www.instagram.com/hirokawaphoto/
https://hirokawa810.com/tomoki-hirokawa
1979年、東京都生まれ。ポートレイト、ファッション、建築、ドキュメントなどジャンル問わず多岐に渡り活動。NHK「トップランナー」のゲストポートレイト撮影、テレビ朝日「世界の街道をゆく」スチール撮影など。また、クライアントワークを行う傍ら自身の作品を主にフィルムで撮影。東京大学創立130周年記念事業「本郷零時3分」展を開催。近作ではコロナ禍から発表し始めた何気ない日常を切り取った「忘れてもよいこと」や、写真集「密雨」など生まれ育った東京を独自の視点で切り取った作品を発表している。 2018年写真集『密雨-mitsu-』、2025年に写真集『雪に浮かぶ』を出版。
【開催概要】
LONG SEASON: PHOTOGRAPHERS SLIDESHOW
日程:2025年4月26日(土)
時間:17:00~21:00
「作家一名の上映+トーク」を作家の人数分で
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〜休憩〜
↓
全写真家の作品を連続上映
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クロストーク
終了
【参加費】
2,000円(税込み)
*事前予約受付中(当日参加可能)
※件名に「LONG SEASON事前予約」と必ず記載し、お名前、連絡先(連絡のつきやすい携帯番号など)を明記の上、yoyaku@al-tokyo.jpまでメールにてお申し込みください。
ご予約の受付は平日のみ対応となりますのでご了承ください。
*先着順(混雑時は立ち見になる場合があります)
*ドリンク販売有り
【展示販売】
*参加写真家の作品集などを展示販売します。
主催:LONG SEASON @long_season_slideshow