2021/02/05 Fri – 2021/02/14 Sun

第13回恵比寿映像祭 地域連携プログラム Emotional Rescue — 池田光宏 高田冬彦 ウィスット・ポンニミット

AL|TRAUMARISはコロナ禍で開催される第13回恵比寿映像祭 地域連携プログラムに今年も参加します。映像祭の総合テーマ「映像の気持ち E-MOTION GRAPHICS」に連動し、独自の映像表現が情動をもたらす3人のアーティストの作品世界に注目しました。

池田光宏が立ち上がらせる、光の効果により北欧の気象のように変容するイメージ。高田冬彦が密やかに開示する、窃視者さえも巧妙に仕組まれた私的な儀式。ウィスット・ポンニミットが手描きアニメーションと即興演奏で綴る無常観流れる日常のスケッチ。出展作品はいずれも最新作ではありませんが、この15年のアートシーンで強く心を動かされた映像表現から選りすぐり、何度観ても色褪せない鮮烈さとクオリティで「感情の救出」(Emotional Rescue ©The Rolling Stones)に駆けつけてくれるシリーズ作品を紹介します。彼らの作品は、観る人を感傷に導くような作為的な感情操作を軽々と超えて、どこか超然とした世界の見方を垣間みられることも魅力のひとつです。また本展では、池田光宏の映像作品に、田中知之(FPM)が独自のサウンドスケープを提供いたします。こちらもご期待ください。

会期中には感染症対策を万全に行い、展示空間とオンラインでライブパフォーマンスやトークを予定しています。

住吉智恵(アートプロデューサー/RealTokyoディレクター)

                   IKEDA Mitsuhiro Blue Moment  2014 PHOTO BY KEN KATO

第13回恵比寿映像祭 地域連携プログラム

Emotional Rescue

— 池田光宏 高田冬彦 ウィスット・ポンニミット

Emotional Rescue — Mitsuhiro Ikeda, Fuyuhiko Takata, Wisut Ponnimit

2021年(令和3年) 2月5日(金)~2月14日(日)会期中無休

11:00-19:00(最終日は17:00まで)

入場無料(イベントは別途チャージ/詳細は決定次第こちら及びSNS等で発表いたします)

会場:AL 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17
TEL:03-5722-9799
https://www.al-tokyo.jp

※池田光宏 の「Blue Moment」シリーズは、田中知之 (FPM)によるオリジナルサウンドスケープに、ギャラリー内に掲示したQRコードからアクセスし、聴きながらご鑑賞ください。ご来場の際にはご自身のイヤホンやヘッドホンをぜひお持ちください。

インスタライブ配信中

 

【EVENT】※満席につき予約終了
2/12 (金) 17:00〜18:30
川口隆夫パフォーマンス &高田冬彦とのアフタートーク 決定!
入場無料・要予約

【予約方法】
件名に2/12イベントと明記し、お名前、人数と携帯電話番号を記載の上メールにてyoyaku@al-tokyo.jp までお申し込みください。
受付完了次第、メールにて返信いたします。

密を避けるため、状況によっては、お立見・会場の外からご観覧とさせていただく場合も予想されます。入場のご予約は座席(着席)の確保・保証ではございませんので予めご了承ください。

 

 

 

高田冬彦『VENUS ANAL TRAP』2012年

ウィスット・ポンニミット『hesheit』より 2004年

 

 

【作家紹介】

池田光宏 Mitsuhiro Ikeda
1969年横浜生まれ。1994年日本大学芸術学部卒業。1997年東京藝術大学大学院修了。2008-2009年文化庁新進芸術家海外派遣にてスウェーデンに滞在。2013年「Hide and Seek」第5回恵比寿映像祭/地域連携プログラム)TRAUMARIS|SPACE(東京)、2014年「公開制作/Homemede Landscape」府中市美術館・公開制作室(東京)、「BlueMoment」TRAUMARIS|SPACE(東京)、2016年「HomemedeLandscape」(大地の芸術祭冬2016)まつだい農舞台ギャラリー(新潟)、2017年「こどもハウス劇場」東京都現代美術館(東京)、2018年「きっとそれも誰かの仕業」長岡市栃尾美術館(新潟)、2019年「眺めのいい近所」ミュージアムショップT(東京)、「メイド・イン・フチュウ」府中市美術館(2020-2021年)など。本展では「Blue Moment」シリーズ最新作に、田中知之(FPM)が独自のサウンドスケープを提供する。

高田冬彦 Fuyuhiko Takata
1987年生まれ。美術家・映像作家。作品は主に作者の自宅アパートで撮影され、時に作者本人も登場する。密室で渦巻く夢想を、ジェンダーやトラウマ、神話やポップカルチャーなどといった要素と混ぜ合わせながら表現する。主な個展に「MAMScreen011:高田冬彦」(森美術館/2019)、主なグループ展に「MOTアニュアル 2016|キセイノセイキ』(東京都現代美術館/2016)など。
本展と同時期に新作展を開催中。高田冬彦『LOVE PHANTOM 2』1月30日(土)-3月7日(日) WAITINGROOM(東京)

ウィスット・ポンニミット  Wisut Ponnimit
1976年、タイ・バンコク生まれ。愛称はタム。1998年バンコクでマンガ家としてデビューし、2003年から2006年まで神戸に滞在。2009年『ヒーシーイットアクア』により文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞受賞。現在はバンコクを拠点にマンガ家・アーティストとして作品制作の傍ら、アニメーション制作・音楽活動など多方面で活躍。主な作品に「マムアン」シリーズ、『ブランコ』(小学館)、『ヒーシーイット』シリーズ(ナナロク社)など。2016年にはくるりの楽曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」PVを手掛けたほか、さいたまトリエンナーレ2016に参加。2017年にはバンコク、東京、仙台にて個展「LR展」開催。2018年に、雑誌「ビッグイシュー日本版」での連載をまとめた新刊『マムアンちゃん』をクラウドファンディングにより刊行。本展ではDVD「hesheit」(uplink, 2005)に収められた初期の手描きアニメーションから選りすぐりの作品を展示。TRAUMARIS企画への参加は鉄割アルバトロスケット主宰・作家の戊井昭人と共演した「いぬいくんタムくん ギター禅問答」(TRAUMARIS|SPACE, 2010)以来となる。

 

 

主催:AL|TRAUMARIS