石川真衣 「HANGA EMAKI」
会期:2018年4月28日 [ 土 ] ‐ 5月9日 [ 水 ]
会場:AL www.al-tokyo.jp
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-7-17 1F
時間:12:00〜19:00(最終日のみ〜18:00)会期中無休
電話:03-5722-9799
・会期中イベント・
【 ギャラリートーク 】
2018年4月28日(土・祝)18:00 - 18:30 入場無料
作品解説=石川真衣 聞き手=水野しず(アイドル、漫画家)
【犬占い似顔絵イベント開催】
2018年4月30日(月)、5月5日(土)
1名様約20分。予約制です。詳細は石川真衣さんのブログページをご覧のうえメールにてお申し込みください。
http://ishikawamai-officialblog.com
精神世界を夢遊するような味わいが光る、石川真衣氏の版画作品。
それは、愛犬ゴールデンレトリバー「レオ」を題材に、幼い頃から綴ってきた物語をオリジナルテーマとして始まりました。主人公「牡丹ちゃん」は彼女自身。まとっているのは、少女アニメからの影響を色濃く受けた自我の断章です。レオと牡丹ちゃん、多様な登場人物とその心理的背景などまで細かく設定された構想が、絵の隅々にまで脈打っており、レオへの鎮魂の回数だけ刷りを重ね、彼女自身の本質を記し続けているのです。
版画は、一度版を作るとオートマティックに一定数まで複製されるもの、肉筆画に比べて劣るものと捉えられがちですが、石川氏はそこにも強い疑義を発し続けてきました。長い時間をかけて緻密に描き込む版の制作、そして紙と会話するように一枚ずつ丁寧に刷り上げるカラーコントロール。どれをとってもシルクスクリーンやリトグラフの美しさを新しい時代の感性で再定義しようという意欲にあふれており、独特な色彩カクテルを効かせた多色刷り技法の作品群が、個展やグループ展などで高く評価されています。また最近では、マーブリング(模様)や刷りのニュアンスを一枚ずつ変えて刷り分ける、ユニークな「一点物」版画にも取り組んでいます。
本展は、彼女にとって約1年ぶりとなる個展です。レオの魂の正体と行方を探す旅、「そのストーリーはまだ存在しない完結に向かって進行中」という石川氏。その旅物語の起承転結を、絵本やポスターではなく「版画技法による絵巻物のように表現していきたい」という意図がタイトルに込められました。最近の代表的なシルクスクリーン作品の他、「一点物」リトグラフや手描きタブロー作品も含め、30点余りを展示・販売いたします。また、Tシャツやトートバッグ、スマホケースなどの雑貨も多数紹介・販売いたします。
プロフィール | 石川真衣
版画家。1988年、埼玉県生まれ。
多摩美術大学美術学部絵画学科在学中より、創作・展示活動を開始。
第33回大学版画展(2010年)にて町田市国際版画美術館収蔵賞を受賞し注目を集める。
第1回FEI PRINT AWARD(2012年)にてグランプリ、和紙の里 東秩父版画フォーラム2013にてNHK埼玉局長賞受賞。
2013年、多摩美術大学大学院卒業。
最近の個展に「HANGA RETRIEVER」(2016年、GALLERY SPEAK FOR)、「KAIKO」(2017年、The Artcomplex Center of Tokyo)など。
グループ展にも多数参加。
http://ishikawamai.com/
【企画・主催】
GALLERY SPEAK FOR
http://galleryspeakfor.com/