2017/07/14 Fri – 2017/07/23 Sun

小林 昭 写真展 「Back On The Highway」

 

アメリカ大陸を縦横無尽に移動し、さまざまな人々との出会いをもとに、
わずか3週間で書き上げたという伝説の書『ON THE ROAD』。
この本に出会い、憧れ、実際にアメリカへ飛び、70年代を捧げた写真家・小林昭。
彼が何を感じ、何を思い、何を写真に収めたのか。
ありしアメリカの追憶がここに。

 

小林昭写真展「Back On The Highway」
会期:2017年7月14日(金)- 7月23日(日)
会場:AL(www.al-tokyo.jp
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-7-17 1F
時間:12:00〜19:00(最終日のみ〜18:00)
電話:03-5722-9799

 

会期中イベント
7月14日(金)18:00〜 レセプション
7月21日(金)19:00〜 「小林昭 × ジョージ・カックル」トークショー

書籍『Back On The Highway』
発売日:2017年7月末(写真展にて先行発売)
定価:¥5,000(税込)
出版社:ブエノブックス
ページ数:304
ブルース・サイドとカントリー・サイドのダブルカバー仕様

 

【書籍紹介】
1969年から1974年、
“あの時代”のアメリカの風景を切り取った
『Back On The Highway 』。
文:著者・森下茂男

 

写真家・小林昭の新刊『Back On The Highway』は写真集ではないが、1969年から1974年までのリアルなアメリカの写真が満載である。また、彼自身によるフォトエッセイと、ジョージ・カックルとの「旅」と「音楽」をテーマにした対談もある。文章と写真の両方が楽しめる新しいスタイルの単行本に仕上がっている。タイトルの『Back On The Highway』は、ジェイムス・テイラーの“Highway Song”のなかで歌われている歌詞の一節でもあるが、ハイウェイを出て横道に逸それたり、またハイウェイに戻ったりと、ハイウェイを行ったり来たりしながら放浪の旅をつづけていた当時の自分にぴったりのタイトルだと小林昭は語る。

アメリカでは、1960年代をたとえて「The 60’s」、“あの‘60年代”と表現している。それは脱社会的なムーブメントであるヒッピーやフラワー・チルドレン、反体制的な学園紛争やベトナム反戦運動といったカウンター勢力の台頭、それとともに形成されていったカウンターカルチャーである。小林昭がアメリカを旅した1969-1974年はまさに時代が変ろうとしていた時期、変革のディケード、ターニング・ポイントとなった年代なのである。それは価値観の変革であり、とりもなおさず思想の変革ともいえる。

その背景にあるのが物質至上主義にたいする幻滅感、形骸化されたキリスト教的倫理観にたいする嫌悪感、またアメリカの伝統的価値観の破綻などで、そんな八方塞がりの状況を打破する若者たちの行動が社会からのドロップアウトであり、新しい価値観を求めて自分探しの放浪の旅であった。小林昭もジョージ・カックルも放浪の旅を経験し、そのときに聴いた音楽と詩に心を打たれ、チューンイン(同期)したのだ。そんな彼らの対談は愉快で、とても為になる。

たとえば、ショートボード・リボリューションは1967-1969年に起こっている。ロングボードからショートボードへ、そして新しいサーフポイントが開拓されていく。そんな変革の時期を小林昭のカメラは捉えていた。ウィンダンシー、マリブ、サンタモニカ、ハンティントン、そして遺物となったPOP(Pacific Ocean Park)…。こうしてアメリカを旅して、アメリカで起こっていたカウンターカルチャーを同時体験した小林昭の端々に出る言葉こそがこの時代のカウンターカルチャーを理解するうえで重要なキーワードとなっている。『ライフ』誌、『タイム』誌が発刊され、写真の世界ではフォトジャーナリズムという新しいムーブメントが起き、小林昭もまたその潮流の中でカメラを通してアメリカの社会世相をモノクロームで切り取っていた。

ヒッピー、ビートニク(ビートジェネレーション)、ホーボー、放浪者、ヒッチハイク、ウエストコースト・ジャズ、ウエストコースティング、ロック、フォーク、カントリー、ブルース、R&B、ルーツ・ミュージック、ウッドストック、サリーナス、ヘイトアシュベリー、バークレー、ヴェニスビーチ、トパンガ・キャニオン、ビッグサー、ウィンダンシー、そしてサーフィンなどなどだ。その小林昭の言葉とともに紡ぎ出された写真のかずかずはその時代のアメリカのリアルな風景が写しだされている。

 

【小林昭 プロフィール】


1940年 東京に生まれる
1965年 写真家 島内英佑氏に師事し、3年間の助手を経て1968年に独立。 

マグナムの写真家エリオット・アーウィット氏の日本取材撮影旅行の助手を務める。
1969年 カリフォルニアのヴェニスビーチを中心に、アメリカをキャンピングカーにて旅をしながら
制作活動を続ける。
1974年 帰国。東京西麻布に「小林昭写真事務所」を開設。広告写真と雑誌「平凡パンチ」他、
エディトリアルファッションの仕事をする。
1977年 写真作家集団 「GRAIN」に参加し活動する。
1981年 ロンドンに移住。テムズ河畔の倉庫街ウォピンのメトロポリタンワルフにスタジオを開設。「オブザーバーマガジン」を中心にエディトリアルな仕事と、ロンドン・テムズ河をテーマに制作活動を続ける。
1987年 帰国。その後はファッション雑誌およびファッションカタログの分野と、高島屋日本橋店のファッション新聞広告、ポスターなどの広告の仕事をする。
2000年 1969年から4年間過ごした南カリフォルニアのベニスビーチでの日々が常に活動の原点になっていたが60歳を機に、当時毎日眺めていたサーフィンをはじめる。現在はサーファーとしてサーフィン雑誌などの写真と文の執筆活動の他、写真集の制作活動などをする。
http://akira-kobayashi.com

 

【ジョージ・カックル(George Cockle)プロフィール】


1956年鎌倉生まれ。日本人で日本舞踊の師匠の母とアメリカ人でヨットマンの父を持ち、幼少時代を日本・テキサス・韓国で過ごす。小学校3年生でビートルズに開眼。時を同じくしてLAで有名なサーフポイントでの初サーフィン体験。この原体験が彼のその後の人生を決定付ける。日本での学生生活の後、憧れのインドをはじめ世界を放浪し、ハワイ経由で波が豊富なサンフランシスコに移り住み18年間波乗りに明け暮れる日々を送る。古今東西の音楽と文化と人間臭さをこよなく愛し日本と世界を結ぶ架け橋になりたいと願い、今日もボブ・マーリーを聞きながら波を探している…。
http://georgecockle.com

 

 

【写真展に関するお問い合わせ】
株式会社ライノ 担当:中田 03-3770-0451 j.nakada@rhino-inc.jp

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